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「盛大に失敗できるところ」花岡駿平さん

インタビュー第33弾は滋賀草津クラブ、クラブ長の花岡駿平さん。

失敗をチャンスに?!挑戦し続ける花岡さんにお話を伺ってきました!

― まず自己紹介からお願いします。

 はい、滋賀草津クラブ3年、クラブ長をしています、花岡駿平と申します。よろしくお願いします。

— それではまず、IVUSAに入ったキッカケを教えてください。

 新歓で雰囲気が良かって、楽しそうやなぁって思ったからかなあ。俺もふてぶてしかったから、新歓の時に声かけてくれたのはIVUSAくらいで(笑)。新歓イベントに行った時に「ぺーたー」ってあだ名もつけられて、そのまま入る感じになったかな。

— その時から“ペーたー”さんだったんですね。これまでIVUSAでどのような活動に行ってきましたか?

 めっちゃ行ってきたで(笑)その中でも俺の中でIVUSAのスタートだったな、って思うのはインド住宅建設活動かな。初めて活動の作り手側になったら、いろんな4回生からいろんなこと言われて、「もう、ほんま、辞めたろか」って思ってた。でも、その時に教えていただいたことは今に繋がっているから感謝しています。

― 2015年の夏には、オオバナミズキンバイ除去活動のリーダーやられていたとお聞きしました。実際にリーダーをしてみてどうでしたか?

 なかなか一言でいうのは難しいけど、俺の中ではすごいチャレンジではあった。人の前に立って何かをやると一番見られる立場になる。そうなると、ひとつひとつの行動に気を遣ってたな。正直それが苦しくて動きづらくなることもあった。だけど、とりあえず自分が良ければいいや、って済まされることがどんどん少なくなったかな。だから、絶対周りが見ているっていうプレッシャーの中で常に何かをやるっていうのはいい経験だったかな。

(※)オオバナミズキンバイ除去活動。活動レポートはこちら

写真:オオバナ活動中の様子

― リーダーはいろんなところに配慮が必要なんですね。現在、滋賀草津クラブのクラブ長ということですが、どんな雰囲気のクラブですか?

 関西の中でもちょっと独特なのかな、っていう気はします。

― 独特とは…?

 そこやんな(笑)おそらく周りから見ると、すごく仲が良い感じに見えるのかなぁ~っていう。でもそれは、みんなで遊びに行くとかそういう仲の良さじゃなくて、みんなお互いのこと理解しているみたいな。誰かに何かが起こった時には、みんなが助けるだろうっていう信頼がある。あと、他のクラブとすごく違うのは、学年の壁はないかな。1年生と3年生が仲良かったり、4年生と2年生が仲良かったりする。学年を越えて結構仲良くやれるっていうのは、うちのクラブの特徴だし強みかなって思う。

― もともと学年の壁はなかったんですか?

 前からやな。もうそれは伝統やし、逆に他のクラブに行くと、先輩ってこんな風に立ち振る舞うんや!っていう驚きがある。

― 普段はクラブ長を、夏はプロジェクトリーダーをやられていて、違う立場のリーダーを違いとかはありましたか?

 人前に立つという意味では一緒なのかな。でも、プロジェクトリーダーをやって思うのは、クラブ長の方が難しい。難しいというか、力の入れ方が難しい。プロジェクトってゴールが明確にあったうえで進めていくから、そこに向かってだんだん周りも加速していく。だけど、クラブって1年間ずっと続いて、どこでクラブのみんなの熱を上げて加速させていくか考えなければならないし、加速しきった後にダウンしていくときでも自分は前に立っていなきゃいけない。クラブ長の方がコントロールは難しいし、1年間っていう長い期間っていうのが俺の中では大変なのかなっていう気はする。おもしろいのはおもしろい!どっちにも面白さはある。プロジェクトやクラブを見てて思うことは、人ってそんなにすぐに変われるんやっていうこと。いろんな人がいろんなふうに変わっていく。夏プロ終わった後に会うと誇れる仲間になってきてくれる。他のクラブの人から、自分のクラブの人の名前とか聞いたら、「お、ちゃんと頑張ってんねや」気づかされる。そういう意味ではトップはみんなの成長を目の当たりにできるから面白いね。

写真:クラブの1部のメンバーと

― なるほど。それでは、クラブ員のみなさんにメッセージをお願いします。

 メッセージ?!みんないろんなとこで頑張ってるみたいだから、その頑張りをもっとみんなにアピールしたらいいのになって思う。俺はこんなに頑張ってんねんぞ!っていうのをもっと言ったらいいのにって思ってる。150人くらいおるしさ。もう覚えられへん。ごめんな。(笑)遊びに誘ってくれたらいくらでも覚えますよ!!クラブ員全員と遊ぶだけで友達150人できるからな。遊びからわかることの方が多いしね。もっともっと遊びに誘ってほしいでーす。(笑)

― IVUSAに入る前は、何をしていましたか?

 こいつ(菊池晴宏)とハンドボールしてた。(笑)本当に部活ばっかだった。部活してるか、自転車で友達とルートも決めずに旅してるか。高校で部活引退してから散歩癖がついたな。夜中に散歩するっていう(笑)。普通に夜中に、俺んちの近くの川を財布も何も持たず、ウォークマンだけ持って1時間くらい一人で散歩する。それから成績上がったりしてたから、気分転換というか、1日の頭の整理ができてたのかな。

写真:高校時代の部活の集合写真。花岡さんはどれでしょうか(笑)

ー 何か考えながら散歩していたんですか?

 妄想ばっかしてたよ(笑)ヤラシイ妄想じゃなくて、自分の将来のこととか。ちょっと期待外れかな?(笑)こんな風に自分なりたいなぁとか、月見ながら「あそこにたどり着けると思ったやつは何考えてたんやろう」って妄想してた(笑)。

­- そのころの夢と今の夢では変わったりしたのですか?

 高校生の頃は理系っていうのもあって、宇宙系で大学教授でもいいかなって思ってた。それくらい理系職には憧れていた。でも特に何がしたいとかはなくて。でも、今はやっぱIVUSAみたいな大きい組織に入りたいなって思い始めた。これがやりたい!とかは今はまだちょっと、ないけど。組織で何かしたいなっていう、権力欲が(笑)。面白いしね。そう思えたのもIVUSAに入ったからかな。

― それでは、定番の質問に進ませていただきます。あなたにとってIVUSAとは?

 それはもう、盛大に失敗をやらかすところ。失敗できる最後の年代なのかな。まだ大学生やったら、失敗しても失うものは、自分のプライドくらい?(笑)社会人になったら自分の生活お金かかってるし、やっぱその中では成功していきたい。それでも失敗していくことはたくさんあると思うけど。大学生のうちにどれだけでかい失敗を経験してきてるか、っていうのと、社会人になってから経験するのでは絶対差がある。大学生のうちに失敗を経験しておくべきかな。それで、大学生が学ぶべきことを学んでないんやったら話は別だけど、学びながらそれも経験してるってなったら絶対プラスだから。圧倒的に差をつけるなら、社会人になるまでの最後の失敗できるチャンスなのかな、って思う。

ー 僕もたくさん失敗を経験していきたいなと思いました。本日はありがとうございました。

インタビュー:菊池晴宏(京都産業大学2年)

カメラ:池田一輝(近畿大学1年)

編集:川島宏美(日本大学3年)

〜編集後記〜

失敗することは怖いけど、逆にそれをポジティブに捉えている花岡さんの姿は立派だなと思いました。IVUSAに所属している大学生が、社会に出た時どんな力を発揮していくのか楽しみです。


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